富山県にあるゴルフ場のコースで成獣のクマ1頭が目撃され、プレー中の利用者を避難させたほか、この日の営業を休止としました。

小矢部市によりますと、クマが目撃されたのは富山県小矢部市興法寺地内のゴルフ倶楽部ゴールドウインで、21日午前10時25分頃、コース内にいる成獣のクマ1頭を目撃した従業員から警察に通報、小矢部市に情報が入りました。

小矢部市と警察はパトロールと注意喚起の広報活動を実施しましたが、今のところクマの痕跡は見つかっていません。

この地域は、本来クマが生息していない、人間活動が活発な地域「ゾーン3」に分類されており、市街地や山原、平野部、人家周辺、集落内、学校などへの移動経路にあたる場所とされています。

今のところ人的被害はありませんが、ゴルフ場は、プレー中だった利用者をクラブハウスに避難させたほか、安全確保のため、この日の営業を急きょ取りやめました。

小矢部市では今月に入り、今回の目撃情報があった津沢地区で3件、東蟹谷地区で1件、北蟹谷地区で1件、南谷地区で1件、埴生地区で1件の合わせて7件が報告されています。

小矢部市はクマを見かけた場合は、落ち着いてその場から離れ、小矢部市役所(電話:0766-67-1760)または警察に連絡するよう呼びかけています。