新幹線対策などについて話し合う長崎県議会の特別委員会が20日に開かれ、九州新幹線西九州ルートの未整備区間を巡り行われた長崎・佐賀両県とJR九州との意見交換ついて質問が相次ぎました。

九州新幹線西九州ルートのうち整備方針が決まっていない新鳥栖ー武雄温泉間を巡っては、19日に長崎・佐賀両県とJR九州の3者がおよそ1年3か月ぶりに集まり意見を交わしました。これについて県側は、前向きな議論だったとの認識を示しました。

新幹線対策課川口正剛課長「これまでは、佐賀県から国に働き掛ける立場ではないと仰られている中で、国に対してどう働きかけていくかという同じ方向を向いて議論するということに関しては進展したのではないか」

一方、議員からは、問題点をより明確にしてスピード感を持って議論すべきといった意見が出されました。

徳永達也県議「このままいけばこれ(フル規格での西九州ルート)はいつできるのか。佐賀県とどこが一致してできるか。そして国の責任をどう問えて、国から引き出すことができるかということは、これは集中的にやらないと相当厳しい」

長崎・佐賀・JR九州の3者は国に解決策を求めることで一致していて、今後も議論を重ねる方針だということです。