中国の王毅外相とインドのジャイシャンカル外相が会談し、直行便を早期再開させることなどで合意しました。
中国外務省によりますと、会談で▼2020年以降停止している両国間の直行便の早期再開や▼両国の貿易や投資活動の拡大、▼インド人のチベットへの聖地巡礼を拡大していくことで合意したということです。
中国とインドは国境の係争地をめぐって対立し、関係が冷え込んでいましたが、去年、5年ぶりに首脳会談を行い、関係の修復を目指すことで一致しています。
また、王毅外相はモディ首相にも面会しました。
モディ首相は国境問題について「管理と処理を慎重に行い、対立が紛争に発展しないようにすべきだ」と指摘。一方で「両国が手を携えて進むことは世界の発展に貢献することになる」と述べ関係を強化していく必要性を強調しました。これに対し、王毅外相は「両国の意見の食い違いを適切に管理し国境問題が両国の関係に影響を与えないよう努めるべきだ」と応じたということです。
今月下旬から中国で開かれる上海協力機構の首脳会議にはモディ首相も出席する予定で、今回の王毅外相のインド訪問はその地ならしをする狙いがあるものとみられます。
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