「黄色・黄色・赤色」。
こんな信号機に出会ったら、あなたはどうしますか?
全国でも珍しい信号機が鳥取県米子市内にあり、SNSで話題になっています。
さっそく現場を確かめに行くと、その近くにさらに珍しい信号機がありました。

小崎純佳キャスター
「あの信号機ですかね。通常だと青・黄・赤のはずが、黄・黄・赤に見えます」


この珍しい信号機は、鳥取県米子市西町の交差点にあります。

しばらく待って信号が変わると黄色の点滅になったので、他の交通に注意して進みました。

この変わった信号機をSNSに投稿したのは道路愛好家の石井良依さん。
大学4年生で、これまで46都道府県で道路めぐりをしてきたそうです。


道路愛好家 石井良依さん
「一時停止の標識があって、その先では左からの車が合流するようになっています。もしここで、青信号にしてしまうと、前方の青信号に気を取られて、一時停止を見落としたり、ちゃんと一時停止しても、横から来る車を見落として、すぐに発進してしまうというような危険性が考えられます。そこで黄色点滅にすることで、横からの車に注意して進んでくださいというメッセージが込められているんだと思います」


石井さんは、この「黄・黄・赤」の信号機は、全国におそらく数十機しかないと話します。

鳥取県警交通企画課によると、この信号機が設置されたのは昭和49年(1974年)。
設置された当時は通常の青・黄・赤の信号機でしたが、平成10年(1998年)、交差する県道47号の工事の影響を受け、黄・黄・赤に変わりました。

ただ、資料が残っておらず、なぜこんな変わった信号機に変更したのか詳しい背景などは分からないということです。

ちなみに、黄・黄・赤の信号機は鳥取県内に3か所あり、米子市のほか、北栄町や日野町にあるということです。

そしてこの交差点のすぐ近くに、もう1つ、超珍しい信号機が…


小崎純佳キャスター
「あちらの信号機とのことですが、今は赤信号で、特に変わった様子は見られません」

一見普通の歩行者用灯器。
しかし、じっくり見ていると、ある変化に気付くことができます。

赤から青へと変わるシーン。
お分かりいただけたでしょうか。より分かりやすいように、夜に撮影した映像で確認すると…


実は、赤信号はLEDで、青信号は電球なんです。

道路愛好家 石井良依さん
「これは黄・黄・赤の信号機に輪をかけて珍しい信号機でして、全国に、おそらく2~3機ほどしかないと思います。
この信号機もかつては他の信号機と同じく、両方ともLEDだったと思うんですが、何らかのトラブルが発生して、青のLEDの信号機が壊れてしまって、青の灯器だけ中身を交換することで、一時的にしのいでいるのではないか思います」
「もう1か所確認しているのが、石川県の小松市です。ほかには、兵庫県の明石市にも、3年ほど前に一時的に設置されていたのですが、すぐに普通の信号機になってしまって、今は残っていません」

いつも目にする近所の信号機。
中にはレアものが隠れているかもしれません。