大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第3号
2025年08月20日16時31分 気象庁発表

東北地方では20日夜遅くから21日未明にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。東北地方では21日昼前にかけて、北海道地方は20日夜遅くにかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

[気象概況]
前線が北日本に停滞しています。また、低気圧が日本海北部にあって東へ進んでいます。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、北日本では雷を伴って激しい雨や非常に激しい雨が断続的に降っている所があります。特に東北北部では、20日の最大24時間降水量が200ミリ以上となり、8月の平年の1か月の降水量を超える記録的な大雨となっている所があり、地盤の緩んでいる所や増水している河川があります。
21日には、前線が東北地方をゆっくり南下し、低気圧は千島近海へ進むでしょう。このため、北日本では21日にかけて大気の非常に不安定な状態が続く見込みです。
さらに、北日本ではその後も低気圧や前線の影響を受けやすく、24日頃にかけて日本海側を中心に警報級の大雨となる可能性があります。

[雨の予想]
北日本では21日にかけて雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨が降って大雨となり、特に東北日本海側では、総雨量が多くなるおそれがあります。
20日18時から21日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  北海道地方     100ミリ
  東北地方      180ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、以下のとおりです。
東北地方
 青森県、岩手県、秋田県 20日夜遅くから21日未明にかけて

[防災事項]
東北地方では21日昼前にかけて、北海道地方は20日夜遅くにかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。