本堂を24メートルも移動!?
今回の改修工事は、本堂を3日間かけておよそ24メートル、境内へ移動し、基礎の補強工事を手がけた後、再び元あった位置に戻すという計画です。午前10時、曳舞の作業が始まりました。

井上アナ「特別に許可を頂き、本堂の中にいます。こちらの油圧ジャッキを使って、ゆっくりと本堂を建物ごと押していきます」
境内の方向にはローラーが付いたレールが敷かれていて、重さ120トンの本堂を油圧ジャッキで押して動かします。その手法は至ってシンプルですが、移動には、ミリ単位の精密さが求められます。

現場監督・荒川健一さん「(油圧ジャッキの)制御盤の操作一つで、バランスよく2本(の油圧ジャッキ)で押し出す形になる」Q.寸分の狂いも許されない?「職人技だと思っている」
19日の午前中は、1時間ほどかけて本堂を3.3メートル動かしました。

現場監督・荒川健一さん「これから基礎工事を行い、宮大工が入って内装作業をやっていく。多くの職人が携わっていくので、力を合わせてこの建物を守っていきたい」
寺の住職は「この建物に関わってきた人たちの思いを残して受け継いでいきたい」ということで、解体ではなくこの曳舞での工法を依頼したということです。曳舞の作業は8月22日まで行われ、康善寺の全体の改修工事は来年の12月末ごろに終了する予定です。














