新潟県長岡市でプリント回路の製造を手掛けていた『エム・エス・ディー』とその関連会社『クラフテック』が新潟地方裁判所長岡支部から破産手続き開始の決定を5日に受けていたことがわかりました。
民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、負債は2社を合わせて約3億7550万円とみられています。

1998年に設立された『エム・エス・ディー』は、大手企業などから自動車向けのプリント回路基板の設計や製造を主に請け負いながら成長し、2006年には本店と工場を新築移転。2007年3月期には約8億円の年上高を計上していました。

しかし、米国の大手投資金融機関の破綻に端を発するいわゆる“リーマンショック”と時期を重ねるかたちで次第に受注が低迷して借入金が固定化。
2015年には社有不動産の差し押さえを受けて再び移転を余儀なくされるなど、厳しい財務状況が続いていた模様です。その後、2023年3月末には従業員を解雇し、2024年末までには事業も停止していました。

負債額の内訳は、『エム・エス・ディー』が約3億7000万円、『クラフテック』が約550万円とみられていますが、今後変動する可能性があるということです。