子どもたちが熱戦を繰り広げる将棋の大会が、広島県府中町で開かれました。

「将棋怪童戦」は、病気と闘いながら将棋界の頂点を目指し、29歳の若さで亡くなった府中町出身の村山聖九段の功績をたたえて、毎年開かれています。

ことしは県内外の高校生以下、約160人が参加しました。参加者たちは実際に将棋を指しながら、県内出身のプロ棋士から指導を受けていました。

高校の部で3位を受賞した参加者は、「来年も出る予定なので、もっと高い順位がとれるようにしたい」と意気込みました。

村山聖さんのご両親も会場を訪れ、子どもたちの対局を見守っていました。

村山九段の父親 村山伸一さんは「(将棋に対して)気持ちを持った子が、一生懸命指すということは良いことだろうと思います」と話していました。

優勝したのは熊野町立熊野東中学校3年の白井遥都さんで、「将棋怪童」の称号を勝ち取りました。