海に囲まれた日本列島・・・先人たちは、現在のような電化製品もない中で、土地の風土や気候を利用し、長く貯蔵できる食品を考案してきました。こうして生まれた、我が国の「食文化」。その中でも、特に珍しく貴重な食材を使い、工夫された作り方の料理やお酒と共に頂く おつまみ のことを「珍味」と呼びます。

なぜ珍味に注目したかと言いますと、11月23日は「珍味の日」です。全国珍味商工業協同組合連合会、通称「全珍連」が制定した記念日で、皇居や伊勢神宮で行われる新嘗祭(にいなめさい)で珍味が供えられていたこと。そして、「いい(11)つまみ(23)」の語呂合わせからです。
一口に珍味と言っても、その定義を説明するとなれば、意外とうまく言えない人も多いはずです。まずは珍味についてご紹介しましょう。
そもそも珍味とは・・・?
珍味とは主に水産物を原料として、特殊な加工により独特の風味を生かし、さらに保存が利き、再加工することなく食べられるものをいいます。そして、一般人の好みに合うものということも定義されています。
「世界三大珍味」といえばトリュフ、フォアグラ、キャビア。実は日本三大珍味もあるのです。