■ 打倒 北陽台を合言葉に

練習前は決まって走り込みです。

向井 雄一郎監督:
「勝負せんば、勝負、勝負!3、2、1、ピー!」

体力作りに力を入れ、一度、限界まで追い込んでから練習が始まります。

長崎北にはこの1年間、掲げ続けたスローガンが…。

永田 一達 主将:「北陽台さんをしっかり倒す」

本多 旺人 選手:「絶対、北陽台さんに負けないで」

打倒北陽台!──この言葉を胸に厳しい練習を積んできました。

8年ぶりに決勝に進んだ去年の北陽台との一戦。
僅差には持ち込みましたが、もう少しのところで苦杯をなめました。(15-28で敗れる)

本多 旺人 選手:
「1年前の悔しさを味わって、自分たちがもう一度あの舞台に立って。次こそは自分たちの代で勝って“花園に行く”っていう思いが、より一層強くなった試合だと思います」
■ 父の背中を追い“長崎北”へ
3年の本多 旺人選手は去年からチームを牽引してきました。
パスを供給する役割のスクラムハーフ 背番号9の本多選手は、準決勝でも大活躍しました。


“長短” “緩急”まで自由自在のパスに──
相手に隙があるとみたら“前へ突破するラン”

勝負のカギを握る本多選手は、長崎北高に“特別な縁”があります。

本多 旺人 選手:「もともと父が北高で(ラグビーを)高校時代もしていたし…」



1988年 花園予選(決勝)実況「フルバックの本多 どうか?…逆転のトライ!」
父・秀典さんは選手・監督として花園に出場しました。
本多 旺人 選手:
「監督も、ここ(長崎北)でずっとしていたので、ここに入って花園で頑張りたいなと思いのもとに入りました。
自分で引っ張ってゲームをコントロールして勝利に導いていきたいと思います」
■ “大きくて強い”北陽台にコンタクトで負けない

永田 一達 主将:
「きょうもコンタクトの多い練習やけんが、しっかり接点のところを意識して当たり負けせんように」
本多選手のゲームメイクを最大限に活かすためにも、まずは当たり負けしないこと。“大きくて強い”北陽台対策は怠りません。

向井 雄一郎監督:
「いらんやろこの右手~!違うやろ勝負するところが!
キャリアーの隙間に頭入れないとダメだって。
そうそう、それで前にずり上がる!そのまま前に!」

素人目にはあまり違いが判りませんが、相手とぶつかったときの『コンタクトのフォーム』までを突き詰めてきました。

向井 雄一郎 監督:
「フィジカル面で北陽台に負けないということを常に言い聞かせてきたので、ロースコアに持っていければ、うちのゲームかなと思っています」
14年ぶりの花園まで、あと1勝です。

永田 一達 主将:
「1年間この日(決勝)のために練習してきたので、今年こそしっかり勝って、自分たちが花園に行けるように頑張りたいと思います」

打倒北陽台! ──この1年間のすべてを決勝にぶつけます。
高校ラグビー県大会の決勝戦は2年連続の同一カードとなりました。
花園の切符をつかむのは北陽台か?長崎北か?
試合の模様は、11月23日 午後1時55分からNBCテレビで実況生中継でお送りします。














