笠岡市の北木島に、台湾からSNS等を通じて発信力を持つ4人の「インフルエンサー」がやって来ました。新型コロナの水際対策が大幅に緩和されたいま、今後台湾からの観光客を呼び込みたいとお隣・広島県福山市が企画したモニターツアーです。

■モデル、俳優、漫画家…台湾のインフルエンサーが瀬戸内海に浮かぶ「石の島」へ

(リポート)
「モニターツアーの一行がチャーター船で到着します」

瀬戸内海に浮かぶ笠岡市の北木島。「石の島」として知られ、2019年には日本遺産にも認定されました。しかし、今は新型コロナの影響で島を訪れる人はまばらになってしまいました。

そんな中、やって来たのは台湾在住の4人のインフルエンサーです。職業はモデルや俳優、漫画家などさまざまです。

「北木島の歴史についての資料館のような形になっています」

新型コロナの水際対策が大幅に緩和されたいま、台湾からの観光客を呼び込むきっかけになればと開かれたモニターツアーです。

きのう(21日)福山市内に宿泊した一行は、瀬戸内海のクルージングを兼ねて北木島に船でやってきたのです。

(福山市経済総務課 山本裕太郎さん)
「今回来てくれているインフルエンサーはみんな若い人たちなので若干低めの年齢層の方にも来てもらいたい」

(島の住民)
「ぜひ、これを機会にこの島に来ていただければと」

■インフルエンサーを圧倒した「北木島」の景色は、のべ約34万人のフォロワーへ

4人が圧倒されたのは、北木石を切り出す「渓谷展望台」。目の前にはダイナミックな砕石現場が広がります。

(モデル シッシさん)
「美しい。マーヴェラス。すごい。でも、ちょっと怖い。いまちょっと揺れている」

(漫画家 コーリーさん)
「漫画の中のキャラクターが旅行に行くシーンに使えそう」

4人はその場で、リアルタイムで動画をアップするなどさっそくフォロワーに向けて北木島の景色を発信しました。

(俳優 トモさん)
「カメラはなかなかこういうすごく壮大な景色を伝えられないので、ぜひみんな来てほしいという感じで伝えたいと考えています」

きょう(22日)、4人のフォロワーのべ34万人に発信された瀬戸内海、そして北木島の魅力。今後福山市と笠岡市は、旅行会社と協力して台湾向けの旅行商品の開発を行なう予定です。