アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領の首脳会談について、ロシア大統領補佐官は日本時間の16日早朝に開始する予定だと明らかにしました。会談後には共同記者会見が予定されているということです。

ロシアのウシャコフ大統領補佐官は14日、トランプ大統領とプーチン大統領の首脳会談について、アメリカ・アラスカ州にある米軍のエルメンドルフ・リチャードソン基地で現地時間の15日午前11時半、日本時間の16日午前4時半に開始すると発表しました。

会談は、まずは1対1で行われ、その後、代表団を交えた拡大会合が行われ、終了後にはトランプ氏とプーチン氏の共同記者会見が行われる予定だとしています。

拡大会合には双方の代表団5人が参加し、ロシア側からはラブロフ外相、ベロウソフ国防相、シルアノフ財務相、アメリカとの交渉役を務めるドミトリエフ大統領特別代表、それにウシャコフ大統領補佐官が出席するということです。

ウクライナ侵攻開始後、米ロ首脳が対面で会談するのは初めてで、プーチン氏は米軍基地への異例の訪問となります。

こうしたなか、プーチン氏は14日、首脳会談に向け政権幹部らを集めて会議を開きました。

プーチン氏は冒頭で、「ウクライナでの戦闘を停止し、危機を収束させて、すべての当事者に利益となる合意の達成に向けて、精力的かつ誠実に努力を続けている」と述べ、トランプ大統領の仲介努力を高く評価しました。

そのうえで、アメリカとの今後の対話をめぐり、「次の段階で戦略兵器の管理に関する合意に達すれば、長期的な平和の条件につなげられる」と述べ、米ロ間の核軍縮をめぐる合意にも前向きな姿勢を示しました。