全国の新型コロナウイルスの感染者数が7週連続で増加しています。お盆休みの移動や人ごみにも注意が必要。感染が広がっている新しい変異株の特徴もお伝えします。

「水を飲むだけで…」激しいのどの痛み 新たに流行する“新型コロナウイルス”

山形純菜キャスター:
全国で7週連続で増加しているという「新型コロナウイルス」の感染者。なぜ今増えてきているのでしょうか。

流行した当初の新型コロナウイルスの症状は、発熱、のどの痛み、味や臭いがしないといった、味覚や嗅覚の異常などの症状でした。

いま流行しているのが「NB.1.8.1」という、オミクロン株が派生したものです。専門家の間では「ニンバス」と呼ばれています

東京歯科大学・寺嶋毅教授によりますと「特徴はカミソリを飲み込んだような強烈なのどの痛み」とのこと。

最近コロナに感染した人からは「コロナ感染は3回目だが、(過去と比べ)のどの激しい痛みがどんどん強くなっていった」「水を飲むだけで思わず声が出てしまうほどの痛み」といった声がありました。

なぜ、いま増加しているのか。東京歯科大学・寺嶋毅教授によりますと、「ウイルスが変異して喉にくっつきやすくなっているのではないか」ということです。のどは口に近いですから、「咳や大声」でも感染が広がっていく可能性があるといいます。

また、のどの痛み以外は風邪とほぼ同じ症状で、重症化が少ないということで、コロナに感染していると気づかない人もいるのではないかということでした。

さらには、猛暑でエアコンを使い、締め切った部屋で過ごされている方も多いと思います。これによって、空気の乾燥で、のどの防御力が低下。また、あまり換気をしない状況のため、感染しやすいということです。

皆さんの周りの状況はいかがでしょうか。

井上貴博キャスター:
風邪症状が増えましたよね。のどを診てもらいに耳鼻咽喉科に定期的に行っていますが、患者さんが増えたと聞きます。医師に聞いても「症状は風邪にだいぶ近く、のどの痛みを感じる方が多い」そうです。

風邪と似た症状といっても、ご高齢や基礎疾患のある方はリスクがあります。また、子どもは百日咳などの流行もあり、そっちも心配という話をしています。

出水麻衣キャスター:
暑いので、マスクをしづらかったり、着けても少しずらしちゃったりというのもあって、感染しやすいのもありそうですね。