山口県萩市にある住宅の駐車場。
コンクリートの隙間から芽を出した「ド根性スイカ」が実をつけた。この家の家族によると、去年の夏休み、親せきで集まってスイカを食べ、種を思い思いに駐車場に向かって飛ばしたらしい。
6月頃になって、コンクリートの隙間から芽が出ているのが見つかり、その後、1.5メートルほどにまでつるがのびた。家族は近所の人に聞いて、わらを敷いて育て始めた。そして、実もつき、今ではグレープフルーツくらいに育ったとのこと。
山口県立山口博物館によると、スイカは人が食べるときには、あまり種が熟していないうえ、土に植えないとなかなか芽を出さないらしい。家族が種を飛ばした去年は、子どもと大人合わせて9人でスイカを食べたということで、かなりの種が駐車場に落ちた。博物館は、偶然に偶然が重なった非常にめずらしいケースではないかとしている。
家族は大きくなるのを待って、また親戚で集まって切ってみたいと、期待を寄せている。