夏休み、家族がずっとゲームばかり続けていて心配、ということはありませんか?ネットやゲームへの依存と、ひきこもりとの関係性…。様々な立場の専門家が登壇する研修会が7月、広島市で開かれました。
医療関係者や支援者など、約140人が参加した研修会。専門の医師や訪問看護師らがそれぞれの立場で依存症やひきこもりの現場について話しました。
参加した看護師は、「本人もなかなか家族に本音を言えないこともたくさんあるので、親子の間を仲介できるような立場でやっていきたい」

近年、ネットやゲームへの依存で、ひきこもる若者が増えているといいます。専門家は、現実世界での生きづらさが背景にあり、バーチャルの世界が居場所になるケースもあると話します。
KONUMA記念依存とこころの研究所 加賀谷 有行 所長は「実生活で学校の中で嫌なことがあったり、家庭の中でいやなことがあったりすると、それでゲーム、ネットの方に気持ちが向かっていってしまって、次第に止められなくなるということもあるかと思う」と話します。
一方、依存症は誰にでも陥る可能性はあると言い、「何かのきっかけでやっぱりネット・ゲームに依存しちゃうっていうことは誰でもなり得るとは思います。ストレスをため込まないようにしましょうというようなことを一般の方には啓発をすることはある」

改めて、ネットやゲームの依存症の状態ですが、まず、
・ネットやゲームを長時間やること。そして、やめようと思ってもやめられない。できない状況になるとイライラしてしまい、その結果、学校や仕事に行かなくなる、ひどくなると身体に影響が及ぶこともあるようです。
「やりすぎ」の人すべてが、「依存」というわけではなく、テストなど大事なことがあれば、そちらを優先できるという人は、「依存」ではないと言えます。
とはいえ、子どもたちはいま夏休み。ゲーム時間が長くなって「勉強やってるの!」と心配になる保護者もいるかもしれません…。

加賀谷所長は、やるべきことをやっているのであれば見守りで良いのではないかとし、さらに、成績が落ちたときに「なぜ落ちたのか」と怒るよりも、「心配していること」を伝える方が良いのではないかと話していました。
ついつい頭ごなしに叱ってしまいがちですが、ぜひこの夏休みに、親子で話す時間をもてたら良いですね。