8月13日にヘリコプターから撮影した、熊本県内の大雨の被災状況です。被害は深刻で、広い範囲に及んでいます。
甲佐町の上空

見えているのは緑川です。線状降水帯の発生から3日経っても水は濁っていました。
甲佐町では一家4人が土砂崩れに巻き込まれ、そのうち増田佳明さん(57)が亡くなりました。
記者「2階建て瓦屋根の家に土砂崩れ、木が流れ込んでいます。かなり広い範囲で土砂崩れが起きています」

この道は甲佐町の中心部へとつながっていて、14日時点でも通行止めが続いていて迂回が必要です。
その現場から東に約2キロ進んだ山間部ではところどころで土砂崩れが起き、集落を通る道に水が流れているところもありました。
記者「このあたりの集落は孤立しているおそれがあります」

甲佐町は14日時点で45世帯82人が孤立しているということです。
八代市の上空
被害が大きい地域の一つが、八代市興善寺町です。集落の広い範囲に土砂が流れ込んでいました。

その土砂は九州自動車道の下を通る道から流れ込んだとみられます。
記者「家の1階の窓、半分ぐらいまで土砂が押し寄せています。元々生えていた木が飲み込まれる形です」
上天草市の上空
海と川に囲まれた松島町は浸水被害を受けた住宅が多く、住民たちが片付けに追われていました。そして、そのすぐ近くでは。

記者「災害廃棄物が集められているのでしょうか。多くのがれきや家電のようなものも見られます」
上天草市では災害廃棄物の受け入れが13日に始まりました。14日現在、すでに受け入れられる容量を超えた場所もあるということですが、市内8か所で受け入れられています。