香川県の小豆島で全編ロケが行われた映画がまもなく全国で公開されます。瀬戸内国際芸術祭にも正式に参加している作品です。監督や出演者が思いを語りました。

三好銀さんの人気漫画が原作の映画、「海辺へ行く道」です。有名俳優も数多く出演する作品で、おととしの夏に全て小豆島で撮影されました。関わったスタッフや出演者は、自然豊かな島の魅力の虜になったと言います。

(横浜聡子監督)
「海がきれい、海が印象的な場所を探していて、小豆島は素晴らしいと。初めて見た時から思って決めました」

(俳優 原田琥之佑さん)
「初めてなのに、小豆島に来たのが初めてじゃない感覚があって、なんか好きでした」

アーティストの移住を支援する海辺の街の物語で、自由奔放な子どもと秘密と嘘ばかりの大人を描いたコメディ映画です。小豆島の住民らも参加してつくり上げました。

(横浜聡子監督)
「撮影中、地元のエキストラの人がたくさん出演してくれたのですが、ほかの映画ではあまりないことなので、すごく楽しかったです」

今年2月、ベルリン国際映画祭で特別表彰を受けた作品で、「瀬戸内国際芸術祭2025」に映画として初めて正式に参加しています。

(横浜聡子監督)
「瀬戸内国際芸術祭は有名な芸術祭じゃないですか。日本で1番と言ってもいいくらい。それに参加するということが驚きすぎてドキドキしました」

(俳優 原田琥之佑さん)
「この映画は未来を考える人よりも、今を全力で楽しむという考えの登場人物ばかりで、すべての年代、すべての人が楽しめる作品だと思うので、何回も観てほしい」

映画は、瀬戸芸夏会期のイベントとして女木島や高松市で先行上映が行われ、今月29日に全国で公開されます。