北朝鮮の金正恩総書記の妹・与正氏が14日、北朝鮮が拡声器の一部を撤去したとする韓国軍の発表を否定し、「根拠のない憶測での世論づくりで、緊張緩和の見せかけに躍起だ」などと韓国を批判しました。

北朝鮮メディアは14日、金正恩総書記の妹・与正氏の「ソウルの希望は愚かな夢にすぎない」と題した談話を報じました。

談話の中で、与正氏は北朝鮮軍が拡声器の一部を撤去したとする韓国軍の発表を否定。韓国の専門家らが北朝鮮の肯定的対応などと分析していることをあげて、「撤去したことはなく、撤去する意向もない」「韓国は南北関係が復元されているような世論づくりを企んでいる」などと指摘しました。

また、18日から予定されている米韓合同軍事演習にも触れ、「訓練の調整や延期と言って緊張緩和に関心あるかのような見せかけに躍起だが、無駄な苦労だ」と述べ、「アメリカに忠誠を尽くす手先で同盟国である韓国と、関係を改善する意志は全くない」と南北関係の融和を改めて拒絶しました。