青森県弘前市では、2023年を上回るペースでクマが目撃されていて、12日の関係機関を集めた会議では、「箱わな」の購入支援などを市が検討していることを明らかにしました。
12日の会議には弘前市や猟友会、それに地元の農協などから担当者が出席して、現在の状況や今後の対策などについて意見を交わしました。
市によりますと、今年度のクマの目撃件数は7月31日時点で61件に上り、捕獲件数は58件となっています。過去5年で最多だった2023年を上回るペースです。
これからリンゴの収穫時期を迎えるため、弘前市では侵入防止策の設置に加え、「箱わな」5基の追加購入を決めたほか、猟友会などが「箱わな」を購入するさいの支援を検討しています。
弘前市 櫻田宏 市長
「リンゴ農家が安心して生産現場へ行ける対策をとらなければいけない。情報共有をして、市として一丸となって対策をとるのが大事なので、きょうの会議はその第一歩になった」
弘前市ではリンゴの食害なども確認されていて、会議で出た意見を踏まえて、新たな対策を考えていきたいとしています。