ようやく雨は峠を越えたようですが、まだ警戒が必要です。
降水量が8月の1か月間の量を超えたところもあり、土砂災害などに警戒下さい。
一方、水不足で渇水調整が行われていたダムはとりあえず一息つけたようです。
キャスター 八原真由
「午前10時半の米子市です。朝から厚い雲に覆われ、雨が降り続けています」
山陰沖に停滞する前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、山陰地方は12日も断続的に雨が降りました。
こちらは松江市。
朝の通勤通学時間帯、時折雨が強く吹き付けるなか、傘を差し足早に目的地へと急ぐ人の姿が見られました。
9日の降り始めから12日午後4時までの降水量は大田で270ミリ吉賀町で260ミリ、松江で224.5ミリなどを記録。平年の8月1か月間の降水量を大幅に上回る地点もあり、島根県内には現在も東部と西部に大雨警報が発表されています。
山陰地方では今夜遅くにかけて大気が不安定な状態が続く見込みで、13日予想される1時間降水量はいずれも多いところで20ミリ、13日夕方までの24時間降水量は70ミリと予想されています。
これまでの大雨で地盤がゆるんでいるところもあり、気象台は引き続き土砂災害や浸水害などに警戒するよう呼び掛けています。
そして、山陰各地、水不足で渇水調整が行われていたダムは?
記者 昌子秀
「12日も降り続く雨。一時、貯水率0パーセントも心配された尾原ダムですが、随分水量が、回復しているのが分かります」
7日、21%台まで貯水率が低下した尾原ダムですが、その後の雨で、水量は徐々に増え、12日午前8時時点では、61.1パーセントとなりました。
国交省出雲河川事務所 尾原ダム管理支所 栂野秀明 支所長
「土曜日から本日朝8時までで、尾原ダムの流域で約120ミリの降雨があった」
尾原ダムは、2日からダムの放流量を70%カットする第四次渇水調整をおこなっていましたが、12日、これを40%カットとする第二次渇水調整まで引き下げるとしました。
また、島根県が管理する安来市の布部・山佐ダムも6日、24%だった貯水率が、86.8%まで回復。こちらは渇水調整を解除。流域にある安来市では、節水の呼びかけを取りやめるとともに、中止としていた市内の保育所や幼稚園、市民プールの使用を順次、再開するとしました。