山形県尾花沢市で計画が進められていた小学校の統合計画について、尾花沢市はきょう、当初の予定だった2年後の開校を1年延期すると決めました。
尾花沢市では、少子化や校舎の老朽化などを受け、現在、市内に5つある小学校を1つに統合し、新たに校舎を建設する計画を進めています。

新校舎は、小学校としての機能だけでなく、放課後児童クラブや、防災拠点としての役割なども持つ多機能な施設になるとして、期待されています。

2年後の2027年4月開校予定で計画が進められていましたが、雪の影響で工事期間の遅延が見込まれることや、金額面などを理由に新校舎建設の入札に参加予定だった団体が全て辞退する状況となっていました。

これを受け、尾花沢市はきょう開校を延期するかどうかを決める会議を緊急で開きました。

会議では、校舎の老朽化によって酷暑の中で授業を受けている児童がいることから、より早い開校を求める意見もあがりましたが、開校を3年後の2028年4月に延ばし、これ以上、開校が遅れないように、保護者や住民へ丁寧な説明を行い理解を得られるようにしていくことで意見がまとまりました。
尾花沢市 結城裕 市長「新生・尾花沢市立小学校の開校時期を、令和10年4月に変更することにご異議ございませんでしょうか。ご異議なしということであります」

尾花沢市は、10月の再入札に向け、団体が参加しやすいように条件を緩和するなどの対策をするほか今後、小学校ごとに開校延期の説明会を開くということです。