最大9連休のお盆休み、家族や友人が帰省しているという人も多いのではないでしょうか。
宮崎県の空の玄関口、宮崎空港では慢性的に駐車場の混雑が続く中、新たなシステムを導入するなど、対策に取り組んでいます。
お盆の帰省ラッシュがピークを迎える中、11日、宮崎空港の駐車場入り口には、ずらりと車の列が…。
(駐車場の利用者)
「ずっと奥の方に(止めて)ずいぶん歩きました。遠かったですね、ここまで来るのにね」
「いつも苦労してます、駐車場、なんとかしてほしい」
駐車場を運営する空港支援機構宮崎事務所によりますと、駐車場は、2022年10月ごろから満車になる日が増え始め、週末や大型連休などを中心に満車が常態化しているということです。
(空港支援機構宮崎事務所 東 晴久 所長)
「例年、お盆等、各シーズンは宮崎空港駐車場が大変混雑しております。昨年は8月10日土曜日から8月18日 日曜日の間、連日満車となり、入場待ちの時間も長くなっております」
こうしたなか、駐車場に新たに導入されたシステムが
(空港支援機構宮崎事務所 東 晴久 所長)
「入り口を入ると、このように一直線上に誘導灯が並んでいます」
今年4月に整備された誘導灯。
赤いランプが「満車」、青いランプは「空車」を示していて、どこが空いているのか、一目で分かる仕組みとなっています。
(空港支援機構宮崎事務所 東 晴久 所長)
「この3台のうち、どこか1つでも空けば、ここが青く光ります」
この車両誘導システムの設置工事は現在も進められていて、来月中に完了する予定です。
しかし、駐車場の利用台数は増加傾向にあり、根本的な解決にはいたっていません。
その主な要因となっているのが…
(利用客)
「前に聞いた話では、ここでずっと停めている人がいるって」
複数日にわたって駐車する「泊車」の増加です。
宮崎空港の「泊車」の台数は、コロナ禍前は1日当たり平均400台ほどでしたが、2023年度はおよそ560台、昨年度はおよそ650台と、年々、増えています。
現在は駐車可能台数の半分ほどを「泊車」が占め、特に、2泊以上の長期間の利用が増えているということです。
そこで、空港支援機構では、おととし、西側の用地を最大280台収容できる臨時駐車場としました。
今後、本格的に整備を進めるほか、南側も駐車場として整備するべく空港管理者の国と相談していて、将来的には、駐車スペースを現在の1.5倍に拡大する見込みです。
ただ、今回のお盆休みも満車が予想されるとして、空港支援機構では次のような利用を呼びかけています。
(空港支援機構宮崎事務所 東 晴久 所長)
「飛行機の出発時間まで十分余裕を持ってご来場いただくとともに、交通機関の利用や空港周辺駐車場の利用もご検討いただければと思います」
宮崎空港駐車場のリアルタイムの混雑状況は、ホームページで確認することができるということです。
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