ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアから石油を購入しているインドのモディ首相と電話会談し、対ロシア制裁を強化する必要性などを強調しました。

ゼレンスキー大統領は11日に行われたモディ首相との電話会談で、ウクライナ情勢を中心に協議したと明らかにしました。

15日にアメリカとロシアの首脳会談が予定されるなか、ゼレンスキー氏は「戦闘終結に向けた外交的な機会が生まれているさなかにも、ロシアから爆撃を受けた」と強調。

そのうえで、「ウクライナが参加する形でなければ問題は解決できない」との立場をモディ氏と共有したとしています。

また、ロシアへの制裁をめぐっては、「ロシアの資金力を低下させるため、特に石油の輸出などを制限する必要がある」と述べ、「ロシアに対して影響力を持つすべての指導者が行動すべきだ」とモディ氏に訴えました。

一方、モディ氏は、「紛争の早期かつ平和的な解決の必要性についてインドの一貫した立場を伝えた」としています。

ロシアとの友好関係を維持するインドは対ロ制裁に加わらず、石油の購入でロシアの戦費を支えていますが、アメリカのトランプ大統領はインドに対して25%の追加関税を課すと表明し、圧力を強めています。