来月5日に公開される長崎などを舞台にした映画「遠い山なみの光」。出演している俳優の広瀬すずさんと吉田羊さんが11日、長崎市を訪れ、大学生と原作の朗読会に臨みました。

活水女子大学を訪れた俳優の広瀬すずさんと吉田羊さん、そして監督の石川慶さん。

「遠い山なみの光」は長崎市出身のノーベル賞作家カズオ・イシグロさん原作のヒューマンミステリー作品です。

映画で広瀬さんが演じるのは戦後間もない1950年代の長崎で生きる主人公の悦子。そのおよそ30年後、イギリスで暮らす悦子を吉田さんが演じます。11日は2人と学生による原作の朗読会が開かれました。

広瀬さん「あの辺はみんな原爆でめちゃくちゃになったのよ」
学生「All that area was so badly hit when the bomb fell」

桝田優花さん(4年生)「家でひたすら録音とかを繰り返しながら練習を頑張りました」「長崎の風景だったり、方言だったり長崎の人は特に親近感を持って楽しめる映画じゃないかなと思っています」

朗読会の後には学生たちから2人への質問コーナーが設けられました。

学生「上京した時の話とか、地元が恋しいと思ったときにどうやって乗り越えているかをお聞きしたいです」

広瀬さん「気付いたら思った以上に人って優しいなというか助けてくれる人が想像以上にたくさんいて、急にちょっとしたことでも楽しいなって思えたり、おもしろいなみたいな」

吉田さん「他の街で暮らすことでしか見えない景色がありますし、そこからさらに海外に出れば今度は異なる文化や価値観に触れることがでて自分の視野が広がる」

学生(3年生)「実際に横を通ってすごく美人で、かわいくて感動しました」

長崎の学生と交流を深めた広瀬さんと吉田さんらが出演する映画「遠い山なみの光」は来月5日に公開されます。