熊本県では昨夜からきょうにかけて線状降水帯が発生し、大雨特別警報が発表され、これまでに7市町に拡大しています。

気象庁によりますと、午前9時ごろ、天草市本渡で1時間に110ミリの猛烈な雨が観測されました。

消防によりますと、甲佐町ではきょう午前4時20分ごろ、「がけ崩れが起き、車が巻き込まれた」と車に乗っていた女性から119番通報がありました。

車には夫婦と子ども2人が乗っていましたが、このうち父親の行方がわかっていないということです。母親と子ども2人は消防に救助され、無事でした。家族は当時、避難をしている途中だったということです。消防が捜索を続けています。

また、けさ、熊本市南区元三町では60代の男性が冠水している場所で倒れた状態で見つかり、心肺停止の状態で病院に運ばれたということです。熊本市は大雨との関連を調査しています。

気象台によりますと、熊本地方ではきのう午後10時すぎに線状降水帯が発生して以降、猛烈な雨が降り続いています。

土砂災害や浸水、洪水災害の危険度が高まっていて、玉名市・玉東町・宇城市・八代市・氷川町・美里町・上天草市・天草市が警戒レベル5の緊急安全確保を発令しました。

気象台は玉名市・長洲町・八代市・宇城市・氷川町・上天草市・天草市に大雨特別警報を発表し、最大級の警戒を呼びかけています。