「せめてこれ以上の犠牲は…」死後も続く誹謗中傷に妻は

竹内さんは、兵庫県の斎藤元彦知事によるパワハラの疑いなどを告発した、元県民局長の文書の問題を調べる「百条委員会」の委員だった。

ところが2024年、兵庫県知事選挙に立候補した立花氏は、知事を貶める「主犯格」などとする動画を使って、竹内さんへの攻撃を始めた。斎藤知事の再選後、竹内さんは議員を辞職した。

妻は生前、竹内さんが苦しんでいたという立花氏のこのデマが、特に許せないと話す。

立花孝志氏(2024年12月13日)
「警察の取り調べを受けているのは間違いない。複数の人から聞いていて、彼が取り調べを受けているのは、亡くなった元県民局長の奥さんの遺書を捏造したのではないか」

竹内英明元県議の妻
「何かの犯罪を犯したとか、それで取り調べを受けているという言説に、心理的に追い詰められていったというか。もちろん事実ではないことなんですけど」

立花氏の発信に煽られる形でSNSの誹謗中傷はさらに激しさを増していった。竹内さんは「うつ状態」と診断され、2025年1月18日、自宅で自ら命を絶った。翌19日、立花氏は…

立花孝志氏(立花氏YouTubeより/ 現在は削除)
「竹内元県会議員、どうも明日逮捕される予定だったそうです」

これに対し兵庫県警本部長はすぐに、「全くの事実無根」と全面否定した。しかし、その2か月後には…

立花孝志氏(立花氏YouTubeより)
「政治家が中傷されたぐらいで死ぬなボケ」

今回の刑事告訴について立花氏は....

立花孝志氏
「名誉毀損したことは認めますが、違法性が阻却されて不起訴、あるいは仮に起訴されたとしても、無罪になると確信しています」

竹内さんの死後も誹謗中傷は続いている。変わらない状態に苦しむ妻はSNS上に広がる誹謗中傷の問題に目を向けてほしいと訴える。

竹内英明元県議の妻
「こんなふうに命が扱われるのはやはり我慢できないし、せめてこれ以上の犠牲は出して欲しくない」