7日の線状降水帯による大雨で避難所となった金沢市の大浦小学校では周辺が冠水し一時、孤立状態となりました。避難者や教職員あわせて15人が学校で一夜を過ごしましたが、8日朝、水が引いたことで全員自宅に戻りました。

7日の線状降水帯による記録的な大雨で、金沢市の大浦小学校周辺では避難した近くのこども園の園児や周辺住民らおよそ70人が一時、取り残されました。

7日午後、消防がボートで子どもたちを救出する作業にあたりましたが、金沢市によりますと自宅の安全が確保できないとして避難者11人と学校関係者ら4人、あわせて15人が一夜を過ごすことになりました。

「金沢市の大浦小学校です。午後11時になっても校舎の2階あたりに明かりがついている部屋が確認できます」(記者リポート)

市によりますと8日朝早くに水が引いたことで避難していた人は全員帰宅し、午前6時半に避難所は閉鎖されました。避難所に泊まった防災士の城崎亮さんは「辺り一帯が冠水し陸の孤島だった」と振り返ります。

避難所で一夜を過ごした城崎亮さん
「学校の配慮でクーラーが効く部屋があってそちらを開放してもらった。避難民は全員そこで過ごした」「消防としてはせっかく安全な所にいるのに危険な所に送ることはできないということで、何とか(避難者を)説得してくれと」

金沢市の村山卓市長は8日午後、冠水した大浦町の現場を訪れ、被害の状況などを確認する予定です。