大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第7号
2025年08月07日11時33分 気象庁発表
北陸地方と東北地方では7日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。北陸地方では、引き続き、7日昼過ぎにかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。
[気象概況]
低気圧が北海道の西を東北東へ進んでおり、前線が北日本から西日本にのびています。低気圧は8日にかけてオホーツク海に進み、低気圧からのびる前線が北日本から西日本を南下し、その後9日にかけて西日本に停滞するでしょう。低気圧や前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気や上空の寒気の影響で、北日本から西日本では8日にかけて、大気の状態が非常に不安定となる所がある見込みです。
現在、西日本から北日本では、広く雨が降っており、雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨の降っている所があります。特に、北陸地方では7日昼前までの12時間降水量が300ミリを超え、8月の平年の1か月の降水量の1.5倍を超える記録的な大雨となっている所があります。北陸地方や東北地方では、これまでの大雨の影響で、地盤が緩んでいる所や増水している河川があり、土砂災害や洪水災害の危険度が非常に高くなっている所があります。
[雨の予想]
北日本から西日本では8日にかけて、雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
7日12時から8日12時までに予想される24時間降水量は多い所で、
北海道地方 80ミリ
東北地方 80ミリ
北陸地方 100ミリ
近畿地方 80ミリ
九州北部地方 150ミリ
その後、8日12時から9日12時までに予想される24時間降水量は多い所で、
九州北部地方 120ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、以下のとおりです。
北陸地方 富山県、石川県
7日昼過ぎにかけて
[防災事項]
北陸地方と東北地方では7日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、北日本から西日本では8日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。