952日続いていた無事故記録が途切れました。西表島で今月2日、車にはねられて死んだとみられる国の特別天然記念物、イリオモテヤマネコが発見されました。
環境省西表野生生物保護センターによりますと、今月2日の午後11時過ぎ、西表島の東側の県道を車で通りかかった人から、「イリオモテヤマネコが死んでいる」と通報がありました。
見つかったのは、体長約60センチ、体重約1.4キロの、今年に入って生まれたとみられるオスの子ネコです。
通報を受けた職員が現場に駆けつけたところ、子ネコの頭部は激しく損傷し、血を流した状態だったということです。

イリオモテヤマネコが交通事故に巻き込まれるのは2022年12月以降、およそ3年ぶりのことで、952日続いた無事故記録が途切れました。
保護センターは、これからの時期は子ネコの行動範囲が広がり突然道路に飛び出すことがあるとして、制限速度を守るようドライバーに注意を呼びかけています。