さきほど総務省が発表した「人口動態調査」で、国内の日本人の数は16年連続で減少しました。最大の減少幅となった一方で、東京などへの“一極集中”が加速しています。

「(中央区は)今年からですね。目的がない人以外、あまり来るってことがないと思うので、ベースとして(街が)落ち着いている」

全国の自治体で日本人の人口の増加が1位となった東京・中央区。この1年でおよそ8000人増えました。その最大の要因が「晴海フラッグ」です。

記者
「マンションがずらっと並んでますが、全部、晴海フラッグなんですね。あまりに大きくて、一つの街といった感じです」

東京オリンピックの選手村跡地を利用して建設された「晴海フラッグ」。23棟が立ち並び、総戸数は5000戸を超える、まさに“巨大マンション街”です。

そのなかは、2LDKのファミリータイプは8帖を超えるリビングダイニングの両脇に2部屋。ベランダからは東京湾が望めます。共用部分には大浴場やフィットネスルームも。

「15分から20分くらいで東京駅まで行けるし」
「地方よりも公園がたくさんあったりとか、子育てにはすごく優しい環境がそろっているなというのは感じている」

中央区の人口を押し上げた晴海フラッグ。周辺では“こんな現象”も…

中央区の担当者
「子どもの増加のスピードが想像以上に速い。学校の教室が足りない」

去年4月に開校した小中学校は生徒数が合わせて1500人を超えているといいます。今後、さらに増える見込みで、新校舎を建設予定です。

東京のように局所的に人口が増えているところはありますが、全体では人口減少が深刻です。

さきほど総務省が発表した人口動態調査によりますと、国内に住む日本人は2009年をピークに16年連続で減少。91万人の減少は調査開始以来、最大で、人口は1億2065万3227人となりました。