被爆者の高齢化や減少が進む中で、どんな課題があるのでしょうか。広島の平和公園から中継でお伝えします。
被爆者の願いは、核兵器をなくしてほしいというものです。アメリカ政府が声明で触れた被爆者の歩みとは、「核兵器のある世界」を前提としたものではありません。
被爆者の平均年齢は86.13歳となりました。ある被爆者の方がおっしゃっています。90を超える年齢となったが、ロシアのウクライナへの侵攻など世界情勢が大きく変化している。自分の体験を伝えなければ取り返しのつかないことになる。だから証言を始めた、ということでした。
大国が核をちらつかせる状況がある中で、被爆者のみなさんは危機感しかないのです。だからこそ、今になって重い口を開き始めている人もいるのだと思います。
過去を忘却のかなたにしないために、80年前に何があったかを伝え、その情報を届ける必要性がある。これは被爆者だけの役割ではなく、一人一人が自分事として受け止めて、能動的に伝えていくことが改めて必要だと感じました。
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