病気療養中のV・ファーレン長崎の名倉巧選手にエールを送る14NAGU(ONE FOR NAGU)PROJECTが進んでいます。

両チームの選手がお揃いのTシャツで入場しました。
今月2日のホーム、ベガルタ仙台戦で、スタンドに浮かび上がったのは名倉巧選手の背番号です。14と書いて「ONE FOR NAGU」。チームの垣根を超えエールを届けます。

名倉選手がV・ファーレンに加入したのは2018年。名前の通り“巧み”なドリブルを武器にファンを魅了してきました。2022年に1シーズンを仙台で過ごし翌年、長崎に復帰。ことしは6月の天皇杯でゴールを挙げていました。ところが、先月クラブから突然のリリースが──

病気治療による名倉選手の長期離脱の発表でした。

名倉選手の離脱発表後、初めての試合となる今月2日、スタジアムには名倉選手への募金とフラッグに応援メッセージを記入するブースが設けられました。

長崎サポーター「名倉選手に“応援してるよ”って書きました、戻ってきてほしい、ピースタのピッチに立ってほしいという気持ちで書きました」
「(長崎に)来てくれたころからずっと応援してて、いやもうすごくショックで、頑張ってくれるって信じています」

フラッグには仙台サポーターからのメッセージも──

仙台サポーター「あのプレースタイルがとても好きでユニフォームを買わせていただいたんですけど、また元気なプレーを見せてほしいなという思いで書きました」

名倉選手に勝利を届けたい!V・ファーレンは何度も何度も仙台ゴールに迫ります。ただ、名倉選手がかつて在籍した仙台も譲らず、試合は0対0の引き分けでした。

試合後、両チームのスタンドから「名倉コール」が飛び交い、選手たちはファンが寄せた応援メッセージのフラッグを掲げました。

高木琢也監督(V・ファーレン)「ベガルタ仙台の選手・スタッフ・ファン・サポーターのみなさんが本当に温かいサポートをしていただいたことに関して感謝したいと思っています、本当にありがとうございました」

米田隼也選手(V・ファーレン)「サッカー界が一つになって温かいなと、愛があるなと感じました、ナグに比べたら自分たちの悩みはちっぽけだと思うし、すごくナグからエネルギーをもらっているので、病気と闘っているナグにしっかり中継越しからエネルギーを届けられるようにしたいなと思っています」

14NAGU(ONE FOR NAGU)──たとえ離れていても心は一つ。ピーススタジアムのピッチで再会の時を待ちます。