福島第一原発で行われている処理水の海洋放出について、東京電力は、放出を判断する放射性物質の測定を30から29に減らすことを明らかにしました。
処理水をめぐっては、これまで30の放射性物質を測定し、基準を下回っていることを確認した上で、海に放出されています。東電は、4日、この30の放射性物質のうち、セリウム144を測定や分析の対象から除外することを公表しました。測定する放射性物質が除外されるのは今回が初めてです。セリウム144は半減期が285日と短いことから、東電は、除外できると判断したということです。
処理水の海洋放出は、3日、今年度2回目の放出が終わり、セリウム144の除外は、次回の放出から適用されますが、東電は自主的に測定し、検出限界値未満であることを確認していくとしています。