オーストラリア政府は、新型フリゲート艦の導入計画をめぐり、日本の共同開発案を選定したと発表しました。

オーストラリアのマールズ国防相はきょうの会見で、新型フリゲート艦の導入計画について海上自衛隊の「もがみ型護衛艦」をベースにした日本の共同開発案を選定したと発表しました。

オーストラリアは海洋進出を強める中国を念頭に、最大で100億オーストラリアドル、日本円でおよそ9500億円をかけて11隻の新型フリゲート艦の導入計画を進めていて、共同開発国の候補は日本とドイツに絞られていました。

マールズ国防相は日本の新型フリゲート艦は「最新鋭のシステムを装備し、従来型に比べ大型でありながら少ない人員で運用できる」とした上で、この決定は「日豪両国関係の大変重要な節目となる」としています。

オーストラリアの新型艦導入計画をめぐっては、日本にとって初の護衛艦輸出案件となることから、護衛艦を建造する三菱重工業のトップが現地で説明会を開くなど、官民を上げて日本の提案をアピールしていました。