家族そろって車で出かける機会が増えるお盆のシーズン。子どもの安全を守るのに欠かせないのが、「チャイルドシート」です。6歳未満の着用が義務づけられているチャイルドシートですが、JAFが広島県内で行った調査によりますと、着用率は年齢が上がるにつれて下がる傾向にあり、5歳児では約60%に留まっています。

車の衝突試験の映像では、チャイルドシートやシートベルトを使用しない場合、後部座席のダミー人形は衝突と同時に前席に強く打ち付けられ、その後、宙を舞う様子が伺えます。一方、チャイルドシートを使用している場合、車が衝突して前方に振られているものの、体はしっかりと固定されています。
チャイルドシートは「ただ取り付ければ良い」というわけではありません。JAF広島支部の平岡桃子さんは「チャイルドシートを新しく購入された方々から『この取り付け方で正しいか』といった問い合わせが多い」と話します。
正しく取り付けないと、本来の安全性能を発揮できないというチャイルドシート。取り付けた経験の無い記者が見よう見まねでやってみますが、シートベルトの腰部分にねじれがあったり、肩部分がかなり緩んでいて、チャイルドシートがぐらついてしまったりと、問題点が多く見られました。
平岡さんは「まずヘッドレストを外し、座席の角度をチャイルドシートと合わせることが大切」と話します。座席とチャイルドシートとの隙間を減らすことで、取り付けた際の安定感が増します。
その後、チャイルドシートに全体重をかけて座席に押しつけ、シートベルトを強く引っ張った状態で固定すれば、グラつくことなく取り付けることができます。
また、座席に「ISOFIX」と書かれたタグが付いた車では、座席に押し込むだけで固定できるタイプのチャイルドシートが使用できます。より簡単に、かつ頑丈に取り付けられる点が特徴です。
【チャイルドシート取り付け点検】
会場:JAF広島支部(広島市西区庚午北2-9-3)
日時:8月4日(月)~8日(金)
午前10時から午後4時までの間で30分間程度(要事前予約)
費用:無料
電話番号:082-272-9967