3日、国の重要文化財に指定されている広島市にある被服支廠の工事の様子が、初めて公開されました。

旧広島陸軍被服支廠は、陸軍兵士の軍服などを作る施設として建設された被爆建物です。

現存する唯一の旧陸軍被服支廠の関連施設として、2024年1月、国の重要文化財に指定されました。

1914年の建設以降、初めてとなる安全対策工事が2024年10月から始まり、メディアに公開されました。

雨漏りなどを防ぐ工事では、当時の瓦・約20万枚のうち、再利用できるものはないか選別作業が行われています。また、耐震補強工事では、筋交いを入れるため床を掘削しています。

広島県・都市圏魅力づくり推進課 吉田竜也担当課長
「これから内部の耐震補強工事なども行っていく。今のところ順調に進捗していると考えている」

この後、公募した一般参加者も現場を見学しました。工事は2027年2月17日まで行われる予定です。