アメリカのウィットコフ中東担当特使が、飢餓が広がり人道危機が深刻化しているパレスチナ自治区ガザを訪問し、食料の配給拠点を視察しました。

これはウィットコフ氏が1日、自身のSNSで明らかにしたもので、5時間余りガザに滞在し、イスラエルが主導して設立した財団による食料配給の拠点などを視察したとしています。

今後、視察の結果についてトランプ大統領に報告し、ガザへの新たな人道支援計画への承認を受ける方針です。

こうした中、OCHA=国連人道問題調整事務所はガザに支援物資を届ける様子を公開しました。

国連職員
「子どもが…子どもたちがいるのに」

公開された映像には、イスラエル軍のいる方向から物資を待つ人々のすぐ近くに銃が発砲されている様子が映っています。また、支援物資を乗せた車が近づくと数千人の人々が殺到します。

OCHAは「食べるために命が危険にさらされるようなことはあってはならない。このような事態は絶対に止めなければならない」と訴えています。

ガザをめぐっては、イスラエルが支援物資の搬入などを制約したことで食料不足が深刻化し、餓死する子どもが相次ぐなど、国際社会から非難の声が強まっています。