富山県と長野県の県境、北アルプス3大キレットの鹿島槍ヶ岳八峰キレットを単独で登山をしていたシンガポール人の男性が、岩場から転落し腰の骨を折る重傷です。

黒部警察署によりますと、31日午前9時ごろ、富山県と長野県の県境にある鹿島槍ヶ岳八峰キレットで、単独登山中の東京都に住むシンガポール人の36歳の男性が、岩場を降りていたところ右手でつかんだ岩がはがれ足を踏み外し、約3メートル下に転落しました。

男性は動けなくなったため、自身が持っていた衛星通信機器を使って救助要請。

県警ヘリが出動し約4時間後に救助されましたが、腰の骨を折る重傷です。

標高2500m地点にある「八峰キレット」は、北アルプス3大キレットのひとつに数えられる難所で、男性は冷池山荘から五竜山荘に向けて登山していたということです。

男性は30日に長野県の扇沢から入山、4泊5日の日程で8月3日に長野県の栂池に下山する予定でした。