小中学生が学校外で過ごしている時間のうち、「勉強」が短くなった反面、「スマートフォン」と「ゲーム」が長くなったことが、文部科学省の調査で明らかになりました。

文科省は昨年度、小学6年生と中学3年生の保護者およそ10万人に、子どもの学習状況について調査しました。

3年前(2021年度)と比べたところ、1日の学校外での時間のうち小学6年生は、▼勉強が1時間9分(2021年度)→1時間3分(2024年度)と6分減ったのに対し、▼スマホが43分→1時間5分、▼ゲームが1時間25分→1時間43分と増えました。

中学3年生でも、▼勉強が1時間34分→1時間23分と11分短くなった一方、▼スマホが1時間36分→1時間56分、▼ゲームが1時間26分→1時間48分となり、小中学生ともに勉強時間が短くなった一方、スマホとゲームの合計時間がおよそ40分長くなったことがわかりました。

また、保護者のゲームやSNS動画視聴の時間が長いほど子どものスマホやゲームの時間が長くなり、家に本が多い家庭の子どもほど勉強時間が長くなり、スマホやゲームに費やす時間が短くなることも明らかになりました。

文科省の担当者は、「自宅における学習習慣を家庭と連携しながら確立していく必要がある」と話しています。