衆議院の小選挙区の定数を「10増10減」する公職選挙法の改正案が国会で成立しました。



この目的は、たびたび問題となる「1票の格差」を是正するものです。
現在、小選挙区別の人口は東京22区が最大で57万4千人あまりとなっており、最小の鳥取2区と差が2倍以上あります。今回の改正法で1票の格差は1.999倍に改善される見通しです。


福島では、これまでの選挙区が5から4へ「1減」となり、区割りが変更となります。
最も影響が大きいのが、2つに分けられたこれまでの3区。3区は、小選挙区選出の立憲民主党・玄葉光一郎議員と比例代表の自民党・上杉謙太郎議員2人の地盤となっています。

今回の区割り変更に18日朝、両者は、このように話していました。


玄葉光一郎議員「体が引き裂かれるようなそういう感じ。福島に限らず地方の意見が通りやすい仕組みに選挙制度を抜本的にあらためるということも含めて考えていくべきだと思う」

上杉謙太郎議員「われわれ福島はまだ復興の途中なので、福島県の議員が一人減るということ、復興を進めていくうえで、本当に大きなマイナスだと思っている。東京一極集中を是正していくと同時に、人口だけで議席を配分するというこのやり方自体を変えていかなければいけない」



気になる今後の候補者の調整ですが、立憲民主党県連の高橋幹事長は、「現職優先になると思う。当事者の議員は焦っているだろう」
一方、自民党県連の西山幹事長は、「現有5議席の維持が大前提、各選挙区の新体制は関係各所と連携し丁寧に進めていく」と話していました。

議席数をひとつ失い県民の声がしっかり国に届けられるかどうかが、今後のカギになると思われます。