警察官などをかたり犯罪捜査の名目で金を振り込ませる手口で、長崎市の70代女性が現金1892万円をだまし取られました。警察はニセ電話詐欺事件として捜査しています。

被害にあったのは長崎市内に住む無職の女性(70代)です。

警察の調べによりますと7月4日頃、女性宅の固定電話にインターネットセンターの「シムラ」と名乗る男から電話があり、「あなたは犯罪の被害にあっている」「犯人はあなたに1億7000万円を渡して不正に口座を作ってもらったと話している」などと言われたということです。

さらに「警察と代わるので話してください」などと言われ、LINE電話で兵庫県警の「前澤」と名乗る男らから取り調べを受けることになり、「口座にあるお金を調べるために指定する口座に移してください」などと嘘を言われ、これを信じた女性は7月8日、長崎市内の金融機関から指定された口座に現金約990万円を振り込んだということです。

するとさらに「全ての口座の現金を移してください」と言われ、7月28日に別の金融機関から異なる指定口座に現金約900万円を振り込み、合わせて現金1892万円をだまし取られたということです。

警察は、
・捜査のためにお金などを送金するよう要求することはない
・LINE電話などでやりとりをすることはない
として、電話やメールでお金の話をされた必ず家族や警察に相談するよう注意を呼びかけています。