男性の育児休業の取得率が40.5%に上り、初めて4割を超えて過去最高になったことが厚生労働省の調査で分かりました。

厚労省は去年10月、育休の取得状況などについて調査を行い、およそ3400の事業所から回答を得ました。

厚労省によりますと、企業などで働く男性の育休取得率は、昨年度40.5%に上り、前の年から10.4ポイント増えて過去最高になったということです。

大幅に増えた理由について、厚労省は「男性は2022年から子どもが生まれて8週間以内に4週間まで休みを取得できる『産後パパ育休』が導入されていて、こうした制度の効果が大きい」などと話していました。

女性の育休取得率については、昨年度86.6%で、前の年よりも2.5ポイント増えました。

また、15歳から30歳の学生や社会人およそ1万4000人を対象にした調査では、1か月以上の育児休業を希望する人について、男性が70.0%、女性が91.7%に上りました。

政府は、2025年までに男性の育休取得率を50%にすることを目標に掲げています。