津波工学が専門の東北大学の今村文彦教授は、直ちに避難が必要と呼びかけます。

東北大学・今村文彦教授:
「まずはすぐに沿岸部から離れていただきたい。津波の到達時間は出ているんですが、それよりも早くなる可能性があります。さらに重要なのは、今回のような遠地津波は最大波が遅れる可能性があります。ですので、避難情報が本当に解除されるまでは絶対に自己判断しないでいただきたいと思います」

津波警報に引き上げられた理由については、地震の解析が進み、規模が当初の予想よりも大きく推定されたためだと話します。

東北大学今村文彦教授:
「当初はマグニチュード8.0だったんですが、8.7に上がりました。これは0.7違うんですけども、エネルギーにしては数倍大きくなったと思います。また震源の深さも18キロとごく浅いものになりました。同じ規模でも地震が浅いところで発生しますと海底の沈降や隆起が大きくなります。ですので今回津波の注意報が警報に切り替わったと思います」

また、今村教授は、津波は半日から一日続くとして、避難の継続を呼びかけています。

東北大学・今村文彦教授:
「津波の継続時間がマグニチュード8.7なので半日から一日になる可能性があります。それまでしっかり避難を継続していただきたいと思います。また遠地津波の特徴としては津波の周期というものが長いですので、非常に流れや流速が大きくなります。これも船の漂流や、陸上部に遡上した場合は非常に広範囲になる可能性があります」