ハンドボールの高校日本代表2人を擁するチームがインターハイに出場します。

エースとゴールキーパー  切磋琢磨してきた幼馴染2人の最後の夏です。

クラスメート「杉野くんの一発芸です!」
杉野龍騎選手「いらない、いらない。もういいって。放送で使われそうで嫌だ」

クラスメートにタジタジの高校3年生は、ハンドボール高校日本代表、九州学院の杉野龍騎選手です。

このシュート力が高く評価され8月に中国で開かれる国際大会の代表選手に選ばれました。

杉野龍騎選手「遠いところからシュートが打てるのが武器だと思うので、どこまで通用するのか楽しみ」

さらに、この杉野選手のシュートをも止めるのが、身長186センチ、ゴールキーパーの神尾啓太選手、同じく高校日本代表です。

県高校総体の決勝では、相手チームのスピードにのったシュートを次々と止めて優勝に貢献しました。

神尾啓太選手「相手のシュートがはっきり見えた。伸び悩む時期も長くて、だけどしっかり他のキーパーと練習に取り組んで今の自分がある」

ともに高校日本代表の2人は幼馴染で、小学生の頃からずっと同じチームでプレーしてきました。

中学時代には、チームの中軸となり全国大会ベスト8。久しぶりに当時の写真や動画を見た2人は・・・

神尾選手・杉野選手「小さいですね。めっちゃ小さい。小学校?成長したなと思う」
杉野選手「ずっと一緒だから心許せている存在。相棒みたいな感じ」

杉野選手のシュートを止めようと神尾選手が成長すれば、今度はその神尾選手からゴールを奪おうと杉野選手が奮起する、高校トップを目指しお互いを高め合ってきました。

杉野選手「苦しい時も彼が支えてくれて、苦しい時は自分が声かけて切磋琢磨しながら今まで2人で伸びてきた」

そんな2人の普段の様子を見に学校へ。2人は昼休みの学食に向かいました。

神尾選手が食べるのは九州学院一番人気の「とり肉の照り焼き丼」の「大盛」。たっぷり食べて体を大きくします。

神尾選手「高校入った時は痩せていて、自分も10キロぐらい増えて止められるボールも増えたかな」

授業の様子も見せてもらいました。この日は書道の授業です。幼い頃から習っていたという杉野選手の腕前はこの通り

「夢実現汗と涙を混ぜらして」

杉野選手「予選が終わった後に文言を決めて夏休みどういう目標で行くか」
――近づきましたか?
杉野選手「はい一歩一歩」

その夢というのが・・・・

杉野選手「ベスト8の壁を破って最終的に優勝」

インターハイで優勝、日本一。チームはこの夏大会で勝ち上がるためにディフェンスと走る力に磨きをかけていました。

九州学院 重村達浩監督「ディフェンス。守って速攻。相手に走り勝つ」

杉野選手はチームのエースでありながら、守備では中央を固める要のポジション。キーパーの神尾選手と連携してゴールを守ります。

こうして10年ともにプレーしてきた2人ですが、高校卒業後は別々の大学に進学する予定です。

同じチームでプレーする集大成の夏。最高の結果を目指します。

杉野選手「ここまでやってきて大学で離れるのは寂しいですけど やってきたことは間違っていないと思うので、有終の美を飾れるように頑張りたい」