週末から28日の昼前にかけて、県内各地は台風の影響で荒れた天気となりました。大東島地方では線状降水帯の予測情報が発表されるなどし記録的な大雨が観測されました。
先週末、日本近海で3つの台風が発生し、沖縄地方は荒れた天気となりました。台風8号は、熱帯低気圧となりましたが、沖縄本島地方周辺にほぼ停滞したまま長時間影響を与え、昨夜再び台風に復活。

海の便が欠航し久米島などでは一部離島では食品が不足しています。県内各地で各種注意報が出されるなか、雷の影響により、今帰仁村や名護市のほか、多くの客でにぎわうイオンモール沖縄ライカムでも停電が発生しました。

この停電とほぼ同時刻、イオンモール沖縄ライカムのすぐ近くで撮影されたドライブレコーダーの映像には、画面右上に閃光が走った直後、少し離れた場所にある配電装置のようなものが爆発する様子が映っていました。

27日から28日昼前にかけては、沖縄気象台は大東島地方に線状降水帯の予測情報を発表。大雨災害が発生する危険度が急激に高まる可能性があるとして厳重な警戒を呼びかけていました。

▼南大東島に滞在している池上隆之さん
「25日くらいからもうずっと強い雨が降り続いている感じで、島の方もこんなのは今まで体験したことがないっておっしゃっている方もいて、冠水ってあんまり島の方も馴染みがないんじゃないかなと思いますね。」
南大東観測所では28日午前3時までの24時間に382・5ミリ、北大東観測所では午前11時30分までの24時間で285・0ミリといずれも観測史上最大の雨量が観測されました。
南大東村役場によりますとこの雨により床上や床下浸水が確認されているほか、道路や畑も冠水しているということです。
▼南大東島に滞在している池上隆之さん
「泊まっているすぐ裏手がもうすでに氾濫してて、だいぶ床下浸水してるんで、もう時間の問題じゃないかなと思ってますね。もうすぐ来るんじゃないかなっていう。飛行機も軒並み欠航してて、本当にまああの孤立してしまっているなあという印象ですね」

また、那覇と周辺離島を結ぶ海の便は28日、全便が欠航。今月24日から欠航が続いている便もあり、29日以降も欠航の可能性があるということで、離島での生活物資の確保が懸念されています。
県は台風8号の影響で記録的大雨が続く北大東村と南大東村に災害救助法の適用を決めました。今後、村が被害状況を確認し罹災証明書が発行された住居には修理費用が支給されるということです。