中国地方5県で現在開催中の「中国インターハイ」。
岡山市で行われているバスケットボール競技では、男子の宮崎工業が24年ぶりの大舞台に挑みました。現地から山崎直人記者の取材です。

(山崎直人記者)
「桃太郎のふるさと岡山にやってきました。女子・小林、3年連続、男子・宮崎工業、24年ぶり。1回戦、勝利に向かって私もお供します」

まず、女子の小林は27日の初戦で群馬県代表・高崎商業と対戦。小林は序盤からリードを奪います。
後半の相手の追い上げも振り切り、69対58で見事、初戦突破です。

(小林 吉田柚亜主将)
「うれしいです。(平均身長は上の相手に対して)高さというよりは、平面の運動量にこだわって練習してきたので、そこをしっかり出せたと思う」

続いて、男子は、27日、24年ぶりのインターハイ出場を果たした宮崎工業が初戦に挑みます。

実は、一足先に勝利した女子・小林の橘監督は、宮崎工業が24年前にインターハイに出場した時のキャプテンでした。

(小林・女子 橘 裕 監督)
「母校でもあるが、自分ができることはないんですけど、すごく応援しています」

そして、わずか1ゴール差で全国大会を逃した去年のキャプテンと副キャプテンも岡山まで駆け付けました。

(去年のキャプテン 森 太希 さん)
「自分たちの思いも背負ってくれて、ここに来ているので、感謝しかないです」

宮崎工業は、東京の強豪、國學院久我山と対戦。一進一退の攻防も、一時は12点差をつけられ苦しい展開に。

しかし、選手たちはあきらめませんでした。

5点差まで詰め寄り迎えた最終クウォーター。
3年生・秋本の2ポイント、エース有吉の3ポイントでついに49対49の同点。

続けざまに2年生の平野が2ポイント、逆転に成功します。

しかし、相手も必死についてきます。

残り40秒でわずか2点差。この場面で染矢の2ポイントが決まります。
大きなゴールが生まれ、残り30秒で66対62と4点差。

しかし、相手もこの状況で、3ポイントを決めます。

1ゴールで逆転もあり得る展開となりますが、宮崎工業は守り切ります。
66対65、1点差の死闘。
宮崎工業の思いが上回りました。

(宮崎工業 岩元悠南主将)
「去年の先輩たちが冬の全国大会予選で1点差で負けて『この負けをバネにしてお前らが勝ってこい』という言葉をかけてもらって、全国大会に来られて1回戦突破できて本当にうれしいです」

そして28日行われた2回戦の速報です。
女子の小林は、50対89で愛知代表の桜花学園に敗れました。
男子の宮崎工業は、70対75で愛知の代表・中部大学第一に敗れました。