「文化部のインターハイ」とも呼ばれる全国高校総合文化祭=総文祭が、おととい(26日)香川県で開幕しました。きのうまで訪問されていた秋篠宮ご夫妻から激励を受けた高校生たち。貴重な経験となったようです。
高校生にお声掛けされた秋篠宮ご夫妻。
(実行委員長 滝下塔子さん 丸亀高3年)
「第1部、2部、3部とすべて出演していたんですけど、そのことについて覚えてくださっていて、3回出られていましたよね、こことここと、という部分を的確におっしゃってくださってすごくうれしかったです。はい、その通りです、と本当にうれしい気持ちでした」

おととい開幕した「かがわ総文祭」。あなぶきアリーナ香川で開かれた総合開会式に出席された、秋篠宮ご夫妻です。ご夫妻そろっての香川県訪問は10年ぶり、4回目です。

総文祭=全国高校総合文化祭は各都道府県が持ち回りで開催する高校生の芸術文化の祭典で、34年ぶりに香川県で開催されています。秋篠宮さまがおことばを述べられました。
(秋篠宮さま)
「ここ香川の地で色とりどりの花のごとく、多様な才能を開花させることを期待いたします」

総文祭は今月31日までの6日間、合唱や演劇など23の部門で約2万人の高校生が集い、舞台での発表や作品展示を通して実力を発揮します。ご夫妻は1000人あまりが繰り広げたパレードも視察して「とても楽しんでいます。これからも素敵な思い出を作ってください」と実行委員の生徒に声をかけられたということです。

高校生の瑞々しい感性が光る美術・工芸部門です。各都道府県から推薦された約400の作品が高松市美術館に展示されています。きのうは、代表して5人の生徒が、緊張しながらご夫妻に作品を説明しました。
(紀子さま)「ゾウを観察するために動物園に?」
(松本栞那さん 高松工芸高3年)
「動物園には行っていないんですけど、ネットで調べて」
(秋篠宮さま)「サーカスのゾウは見ましたか?」
(松本さん)
「見ました。サーカスのゾウというよりかは、こういうポーズをしているゾウの写真があったので、それを参考につくりました」
(松本栞那さん 高松工芸高3年)
「やさしい雰囲気で落ち着いて話すことができました」
(玉川紗伎さん 香川中央高3年)
「とてもやさしく目をあわせて何度もうなずいてくれたので、このような機会はもう訪れないだろうなと思うので、とてもいい経験になりました」
(池田豊人香川県知事)
「自分の作品を展示して、殿下に声をかけられて答えた、そういう思い出がですね、自分の人生の、あのときひとつの転機といいますかね、ステップだったなって、それが香川だったなっていう人がたくさんできてくるということは香川にとっても本当にうれしいこと」
2日間にわたって高校生と交流された秋篠宮ご夫妻です。この経験は生徒たちの将来にとってプラスになりそうです。