大分県内で新型コロナウイルスに17日、新たに546人の感染が発表されました。増加傾向が続く中、県内でも第8波に入っている可能性があります。

(大分大学医学部微生物学講座・西園晃教授)「今流行っているBA・5がものすごく感染力が強いので増加傾向にある。これはいずれか山になって下がるので、それを後から見れは第8波」

感染が確認された546人の年代別の陽性者数は、0歳が2人、1~4歳が15人、5~9歳が42人、10代が103人、20代が47人、30代が86人、40代が77人、50代が63人、60~64歳が39人、65~69歳が20人、70代が23人、80代が24人、90歳以上が5人です。

10代が103人と最も多く、幅広い年代に感染が広がっています。

高齢者や基礎疾患のある人など保健所への届け出対象は110人で、うち70代の2人が酸素吸入が必要な中等症です。

新たなクラスターは3件で玖珠町、宇佐市、竹田市の高齢者施設で発生しています。

新規感染者数は4日連続で前の週を上回り、木曜日で500人を超えたのはおよそ2か月ぶりです。

現在、流行の主流となっているのはオミクロン株のBA.5。第7波以降一度は減少したものの、再び増加に転じた理由について感染症に詳しい専門家は「ウイルスの特性」と分析します。

(大分大学医学部微生物学講座・西園晃教授)「新型コロナの場合はほとんど空気感染に近い。話し声や話しているときでも感染しますので、そうなると一年中いつでも感染が広がっておかしくないという状況。感染者数がゼロにならない限りはやっぱりこういったものは何回も繰り返すと思います」

第8波の懸念が高まる中、1か月半後には帰省や旅行のシーズンとなる年末年始を迎えます。コロナ禍3度目の今回はどのように過ごすべきか、西園教授の見解を聞きました。

(西園晃教授)「重症化リスクはオミクロンになって低いので、それだけ見ておけばそこまで深刻度はないが、もう何も心配しないで全部いいですよとまではやっぱりなかなか言えない状況。それだけ感染性が強いものなので、感染予防などにそれなりに気をつけて活動していただくという認識になる」