26日に行われる夏の高校野球高知大会決勝。24回目の甲子園を目指す明徳義塾と、2年ぶりの出場を狙う高知中央の対戦について、テレビ高知野球解説者の寺尾郁夫さんに聞きました。
【寺尾郁夫さん(てらお・いくお)】
1946年10月12日生まれ。土佐高校ー慶応義塾大学ー鐘淵化学(現:カネカ)でキャッチャーとしてプレー。土佐高校時代は1964年春センバツでベスト4。慶応義塾大学時代は、当時明治大学だった故・星野仙一さんからホームランを放つ。

(遠藤弥宙 アナウンサー)
「決勝戦のカードが決まりました。明徳義塾対高知中央というカードになりました。明徳義塾のピッチャー陣はいかがですか?」
(テレビ高知野球解説者 寺尾郁夫さん)
「やはり明徳は池﨑くんですね。左ピッチャーのエースですね。このピッチャーの比重が大きいですね。非常にコントロールが良くてキレの良い球。球威は140km/h止まりだと思うんですけど。いろんな球種を持っていまして、腕の振りがシャープで変化球もキレていますよね。試合(準決勝)の途中に腕を回す仕草がありましたね。私は調整がうまくいっているか、気になるところですね」

(遠藤弥宙 アナウンサー)
「一方の高知中央の松浦投手はいかがですか?」
(寺尾郁夫さん)
「2年生ですけど体重もあって非常に球質が重いですよね。2年生で恐ろしいピッチャーになるんじゃないかと思います」

(遠藤弥宙 アナウンサー)
「ただその松浦投手が決勝も投げるとなると、連投となりますが、その点はいかがですか?」
(寺尾郁夫さん)
「不安なところもあると思いますけど、まずは(松浦投手で)いけるところまでいくというパターンでくると思います」

(遠藤弥宙 アナウンサー)
「明徳義塾の打撃陣はいかがですか」
(寺尾郁夫さん)
「明徳義塾は例年ほどではないんですけど足を絡めてですね。特に3番の藤森君ですか。ここら辺につなぐところは相手投手にとっても威圧感がありますよね。藤森君に気を使いながら、ランナーが出てかき回すというケースもあろうかと思います」

(遠藤弥宙 アナウンサー)
「高知中央の打撃陣はいかがですか」
(寺尾郁夫さん)
「個々の力がある選手が多いですね。打つだけなら明徳義塾より個々のパワーがある選手が多いと思いますが、中軸が非常に当たっていますよね。(明徳義塾の投手が)池﨑君になった時に中軸にどういうふうに回せるかが見どころだと思います」

(Q.決勝戦の展望は?)
(寺尾郁夫さん)
「明徳義塾は守りのミスは無いと思います。高知中央に対しては守備面で不安もあります。そういうプレーがなかったら、(決勝点は)まず“3点”がめどでしょう。そんなに大きく(点差は)離れないと思います。『これに勝てば甲子園』という緊張感がありますので。決勝戦という雰囲気の中でそれぞれの力を全力で出せるかどうか。期待できる好ゲームになると思います」

決勝戦は春野球場で26日午後1時プレーボールです。