最高裁判事に新たに就任した沖野眞已氏(61)が記者会見を行い、「最高裁の判断は重みを持って受け止められ、影響も大きい。様々な意見に耳を傾けて信頼に応えていきたい」と抱負を語りました。

奈良県出身の沖野氏は東京大学在学中に司法試験に合格し、1987年の卒業後は民法の専門家として一橋大学大学院法学研究科の教授のほか、今年4月からは東京大学大学院の法学政治学研究科長と法学部長を務めていました。

きょうの記者会見では「民法を中心に40年間、研究をしてきたが、裁判の経験がないなかで不安もあるが、職業裁判官ではないからこその視点も期待されていると思う」と語りました。

沖野氏の就任で、最高裁判所の裁判官15人のうち、女性の裁判官は過去最多の4人となりましたが、この点について沖野氏は「私の就任で多くの女性が『私も』と法学者や法曹を目指してほしい」と話しました。